寿台養護学校、拡張へ
一般質問の後半では、「個別最適な学び」を発達障害や特別支援の関係にまで拡張して問いを立ててみました。土台としては、下記のようなイメージを頭の中に描いています。
【フェーズ1】〜2000年頃
生真面目な日本人は規格製品を大量生産することに長け、それは教育現場でも功を奏しました。隣の子と、同じことを、同じように正解するよう、「規格」に当てはまるよう教えられ、この“プロイセンモデル”によって日本の教育水準は飛躍的に高まります。
【フェーズ2】2000年頃〜2030年頃
しかし、世界は多様化し、正解そのものが何なのか不透明な時代に入りました。つられるように教育現場では「規格外です」と弾き飛ばされる子どもが多くなり、対応に迫られることになりました。なぜこんなに「規格外」が多くなってしまったのか・・・社会全体が考えさせられるようになります。
【フェーズ3】2030年頃〜
そして社会は、「規格外」なのは子どもたちではなくて、実は時代にそぐわなくなった教育システムの方だったと気づくに至ります。教育現場に色濃く残る同調圧力と正解主義を適度に是正して、子どもを中心においた新システムはジャパンモデルと呼ばれるようになりました。
若干粗雑(そして最後の部分は願望)ですが、おおよそこういう流れなのではと予想しています。
おかげさまでこの間、発達障害や特別支援に携わる多くの皆さまから直接ご意見を頂戴することができました。他の分野にも増して、皆さんから切実な思いを寄せて頂き本当に感謝しています。
今回私が議題にした中では市民タイムスさんに「寿台養護学校拡張へ」の箇所を取り上げて頂きました。このような形で地域の皆さんに寿台養護学校の窮状を知ってもらえることはとても良かったと思います。
一方で、目指すべきゴールはまだまだ遥か先ですし、その他の項目を含めて課題山積です。県議会議員としてどこまでできるのか・・・という思いに駆られることも多々ありますが、少なくともこうして「県に伝える力」があるのだとすれば、それは困っている人や困難を抱えている方と歩むために、これからも臆せず使っていきたいと思います。